◇グローバルラグビーフェスタ2024 埼玉28―42レッズ(2024年11月4日 埼玉・熊谷ラグビー場)
22年に始まった親善試合は3年目を迎え、昨季リーグワン1部準優勝の埼玉はスーパーラグビー・パシフィックのレッズ(オーストラリア)に28―42で敗れた。通算対戦成績は埼玉の3戦全敗。昨年7月に加入が発表されたロックで南アフリカ出身のオッキー・バーナード(23)は、この試合がデビュー戦。「こんな大きな試合でデビューさせてもらい感謝したい」と話した。
身長2メートル、体重113キロの体躯を武器に、ラインアウトで存在感を披露。見せ場は後半9分。右の大外でラストパスをもらうと、インゴールまで一直線。見事にデビュー戦トライを決め、「トライまで取れて良かった」と相好を崩した。
南アフリカのリチャーズベイ出身。「小さい時から憧れていた。スピードやスキルが優れていると思った」と日本でのプレーを夢見ていたところ、エージェントを通じて獲得の打診が届き、快諾。「幼い頃からのヒーロー」だという元スプリングボクスのルード・デヤハーが在籍していたのも来日の決定打となり、普段から教えを請う。「一緒にプレーできるかもしれない」と、公式戦でタッグを組むことが当座の目標だ。
昨夏の来日直後から、チームメートに「“オッキー、オッキー”と呼ばれていた」と振り返るが、後に名前を呼ばれていたわけではなく、「大きい」と言われていたことに気づいたという23歳。「シーズンに向けていい準備ができた。もっと積み上げていきたい」と、1カ月半後に迫った開幕を心待ちにした。