ネットサイト「ザ・スコア」のトラビス・ソーチック記者が、契約総額6億ドル(約913億円)は確実に超えるであろうフアン・ソト外野手の争奪戦について、獲得を目指す球団のランク付けをしている。
それによると1位ヤンキース、2位メッツ、3位ジャイアンツ、4位レッドソックス、5位カブス、6位ドジャース、7位ナショナルズ、8位ブルージェイズの順だ。
一部報道では、らつ腕スコット・ボラス代理人は、後払いなしの7億ドル(約1064億円)の契約を求めているとも言われている。加えて、プレーオフやワールドシリーズ進出の可能性もある戦力の整ったチームでないといけない。ビッグマーケットチームでないと、参戦できない。
1位ヤンキースは最もソトを必要としている。今季ヤンキースがワールドシリーズに進出するために重要な役割を果たしたし、26歳の年齢も貴重。ヤンキースのほかのスター選手は来季、アーロン・ジャッジが33歳、ゲリット・コールは34歳になるからだ。ヤンキースはMLBで最も収益が大きい球団ゆえ、資金力では他球団に負けないはず。
対抗するのはメッツ。争奪戦の最後まで競り合うだろう。純資産200億ドル、MLBで最もリッチなオーナー、スティーブ・コーエン氏がいるからだ。球団運営で赤字を出しても構わない、それでも勝ちたいという、稀有なオーナーである。ソトが入れば、昨シーズン最も競争が激しかったナ・リーグ東地区の戦力バランスに影響を与える。
もしドジャースがソトを獲得すれば、他球団は不公平に感じるかもしれない。大谷翔平、ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマン、ソトと並べば、圧倒的な強さを誇るチームができあがる。1998年から2000年の3連覇ヤンキース以来、複数のワールドシリーズタイトルを狙える陣容が構築できる。大谷との契約など後払い分が多いため、獲得資金はある。ポイントはオーナーグループがぜいたく税の支払いをさらに増やして良いと考えるかどうかだ。