◇練習試合 侍ジャパンー広島(2024年11月5日 清武)
侍ジャパンの井上温大投手(23=巨人)が国際大会「ラグザスpresents第3回プレミア12」に向けての初実戦となる練習試合に先発。予定の3回をパーフェクト投球、さらに5三振を奪うなど、万全の調整ぶりを示した。
落ち着いた立ち上がりだった。初回、先頭の佐藤を直球で投ゴロに仕留めると、続く内田は外角へのフォークボールで見逃し三振。3番・田村は外角スライダーで二ゴロに打ち取り、3者凡退で初回を終えた。
2回も危なげなく終えた。4番・林をカーブで二ゴロ、二俣を直球で右飛に打ち取ると末包を外角直球で3球三振に仕留め、胸を張ってベンチへと戻った。3回は3者連続三振を奪い、末包から4者連続三振も記録。頼もしさすら感じさせる、堂々としたマウンドさばきだった。
5年目の今季、シーズンでは25試合に登板し、8勝5敗、防御率2.76と安定した数字を残した。日の丸を背負った舞台でも変わらない。持ち味の安定感を存分に見せた。侍ジャパン初招集ながら、持ち味の安定感に井端監督も絶大な信頼を置く。すでに日本の開幕戦となる13日のオーストラリア戦(バンテリンドーム)の先発に、井上を抜てきする方針を明言している。