ラグビー元日本代表の五郎丸歩氏(38)が、新たな挑戦に乗り出す。5日、横浜市内で自ら代表理事を務める一般社団法人「Future Innovation Lab」の設立会見に臨み、来年11月8、9日に浜松シーサイドゴルフクラブなどで音楽イベント「磐田シーサイドドリームフェス2025」を開催すると発表した。社団法人は静岡県磐田市出身のEXILE・AKIRA(43)も理事を務め、1年後のイベントの企画、運営を協同して行うという。
五郎丸氏は福岡市出身ながら、早大卒業後の08年4月に磐田市に練習拠点を置くトップリーグのヤマハ発動機へ入団。海外クラブに所属したシーズンを除き、日本国内では一貫してヤマハ発動機でプレーした。21年に現役引退後は、繋属クラブであるリーグワンの静岡ブルーレブズでクラブ・リレーションズ・オフィサー(CRO)を務め、今年6月いっぱいで退団していた。
会見で五郎丸氏は「この団体を通じて、磐田市をしっかり盛り上げていく」と意気込みを語った。社団法人設立の目的は「地域コミュニティーのまちづくり活動を支援し、地域の発展に貢献する」で、当面は1年後のイベント成功に全精力を注ぐ考え。静岡のCRO時代は自治体や企業と連携し、様々な企画やイベントを実現。当初は「社長になれる実力を付けたい」と目標を語っていたが、ラグビー界に留まらない活躍を目指すことになった。
エンターテインメントのプロであるAKIRAも「磐田市の新たな未来に向けて共に歩んでいけることにワクワクしている」と抱負。音楽フェスの出演アーティストや企画などは現時点で調整中とのことだが、「前例のない音楽フェスを開催したい。磐田の子供たちの未来が明るいものになると信じている」と熱っぽく語った。
会見後には静岡いわたPR大使の委嘱式が行われ、新たに五郎丸氏が大使に就任。草地博昭市長から委嘱状と名刺を手渡され、「いつも背中を押してくれた市民のみなさまに恩返しをしたい。PR大使として魅力を発信していきたい」と話した。