ラグビーリーグワン1部の東京ベイが5日、東京都江戸川区の銭湯「第二寿湯」で会見を開き、江戸川区内の銭湯が加盟する江戸川区浴場組合とのコラボ施策を発表した。
東京ベイは江戸川区内にネーミングライツを取得したホストスタジアム「スピアーズえどりくフィールド」を構えており、地域との連携に力を入れている。江戸川区内での「クボタスピアーズ船橋・東京ベイ」の認知度口上と、ラグビーファンに銭湯の魅力を知ってもらうことを目的としたコラボ企画を施策。江戸川区浴場組合に加盟する銭湯26軒のうち4カ所でスタンプを集めると、ホストスタジアム開催のリーグワンの試合のペア招待券がもらえるというスタンプラリーが、来年1月から実施される。それに先立ち、第二寿湯の浴場の壁に描かれた銭湯背景画がお披露目された。
ペンキ絵師の田中みずきさんによって描かれたのは、クボタスピアーズ船橋・東京ベイのマスコットキャラクター「スッピー」と、江戸川区浴場組合のマスコットキャラクター「お湯の富士」が一緒にラグビーをしている様子。オレンジ色に近い赤富士も描かれており、チームカラーやホストゲームの運営テーマ「MAKE YOUR ORANGE~あったかいスタジアム~」ともリンクしている。東京ベイが2季ぶりの優勝を果たせば“優勝バージョン”の絵を新たに描く計画もあるという。
会見に出席した東京ベイの前川泰慶GM(39)は「地域のために活動して、まず目につく機会が増える」と認知度の向上を期待。「ラグビー選手は風呂好きが多いので親和性もある。(ホストスタジアム開幕戦の)1月のラグビー観戦は寒いので、体が冷え切った帰りに銭湯へ寄って、心も体も温まっていただけるように」とラグビーファンへ呼びかけた。江戸川区浴場組合の鴫原和行さんは「銭湯は免疫力を上げて体のメンテナンスにもなるので、試合の活力にしてほしい。スポーツチームとコラボできるのはうれしいこと」と話した。