現役引退を発表したソフトバンクの和田毅投手(43)が5日、福岡市内で記者会見を行った。
会見にはサプライズで、周東が駆けつけ、花束を贈呈。和田は笑顔で「ありがとう」と握手を交わした。
さらに「後続の皆様、お願い致します」とアナウンスがあると、次々と会見場に選手が。その人数に和田は「ウソやろ?!」と驚きながら、又吉や東浜、有原らから花を受け取った。
最後には同期入団の新垣渚氏が登場。抱き合ってねぎらった。「こんなに来ていただけると思わなかった、感無量です。ありがとうございます」と感激の表情を浮かべた。
和田は昨秋に就任した小久保監督から開幕ローテーション入りを確約され、本拠地開幕戦を任されたものの、負傷により回避。今季は先発で2勝に終わったが、シーズン終盤では救援としてプロ初ホールドを記録するなど存在感を示していた。
ただ、ポストシーズンへ向けた10月13日の実戦形式マウンドで左足を痛め、CSファイナルS、日本シリーズでは登板がなかった。球団側は来季も戦力として評価していたが、日本シリーズ終了翌日の4日に和田から引退の申し出があり、チームも了承した。
2002年自由獲得枠でダイエーに入団。03年の1年目には14勝で新人王となり、日本シリーズでは胴上げ投手となった。10年には最多勝とMVPを獲得。16年にも最多勝、最高勝率に輝く。12年からはメジャーにも挑戦し、現役22年間で165勝を挙げた。
1989年に誕生のダイエー入団では最後の現役選手だった。