全日本柔道連盟は5日、唯一の国内開催である国際柔道連盟(IJF)ワールドツアーのグランドスラム(GS)東京大会(12月7、8日、東京体育館)の日本代表選手を発表し、パリ五輪男子90キロ級銀メダルの村尾三四郎(JESグループ)ら、男女全14階級に計56人が選ばれた。
今夏のパリ五輪代表は村尾と男子60キロ級銅メダルの永山竜樹(SBC湘南美容クリニック)、同73キロ級銅メダルの橋本壮市(パーク24)を合わせた3人で、女子はゼロ。男子66キロ級の阿部一二三(パーク24)、同81キロ級の永瀬貴規(旭化成)、女子48キロ級の角田夏実(SBC湘南美容クリニック)と、3人の金メダリストはいずれも出場しない。
東京都内で会見に臨んだ女子の塚田真希監督は、「パリ五輪が終わってのリスタート。(今月の)講道館杯で活躍した選手にチャンスを与えた」と選考理由を語った。角田ら五輪代表7人がいずれも欠場することについては、「五輪にピークを合わせてからの回復など、難しいとの回答をもらった」と説明した。
五輪前の5月に開催された世界選手権で優勝した男子66キロ級の田中龍馬(SBC湘南美容クリニック)、同90キロ級の田嶋剛希(パーク24)、女子78キロ超級の冨田若春(コマツ)らメダリスト9人は全員が出場する。