海外フリーエージェント(FA)権を使った今オフのメジャー移籍を表明している巨人・菅野智之投手(35)について、米情報サイト「トレードルーマーズ」が4日(日本時間5日)、今季年俸4億円から4倍以上となる1年1200万ドル(約18億2400万円)の契約規模を予想し、識者の見解としてレンジャーズ、エンゼルス、ブルワーズ、メッツの4球団を獲得候補に挙げた。
同サイトは今冬のFA移籍市場で注目される50選手を特集し、菅野は46位にランクイン。2度の沢村賞など今季までの12年間での実績を取り上げて「NPBで最も成功した現役投手の一人としてメジャーリーグに来ることになるだろう」と紹介し、特に「制球力は驚異的」とした。
一方で現在35歳の年齢はマイナス材料になり、昨季苦しんだ右肘不安も踏まえて「30代半ばの投手が最近肘の問題を抱えていることは、球団が考慮することになるだろう」と指摘。「短期契約しかできないようだ。2年契約になる可能性はあるが、それ以上の長期契約なら驚きだ」と記した。2010年以降のMLBにおいて、35歳以上で3年契約を結んだ投手はシャーザー(レンジャーズ)ら3人だけとし、1年契約で結果を出せば、来オフにさらに好条件での2年契約を勝ち取れる可能性に触れた。
各球団の幹部や代理人が集まるゼネラルマネジャー(GM)会議は5日(日本時間6日)にテキサス州サンアントニオで始まる。オフの移籍市場の幕開けで、菅野も話題に上がりそうだ。
≪雄星3年総額91億円 中日・小笠原2年18億円≫同サイトは、アストロズからFAの菊池については3年総額6000万ドル(約91億円)と予測し、12位にランキングした。ブルージェイズと3年3600万ドル(当時約42億円)で契約した22年3月と比べて「評価は上がっている」と分析。移籍候補にはオリオールズ、メッツを挙げた。ポスティングシステムを使って移籍を目指す中日・小笠原は2年総額1200万ドル(約18億2400万円)の予測で48位に入り、「27歳と若く、先発4番手として考える球団があっても驚きはない」とした。