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阪神・球児監督 投手陣“おかわり厳禁” 肩、肘は消耗品「個別練習で100球超の投げ込みしなくていい」

スポニチアネックス 2024年11月6日 5時18分

 阪神の秋季安芸キャンプ第1クール最終日の5日、金村暁投手コーチ(48)が投手陣に個別練習での“おかわり厳禁”を通達していることを明かした。個別練習はブルペンで出た課題を修正する場とし“おかわり”とも呼ばれる球数のかさむ投げ込みを控えるように徹底。肩、肘は消耗品と考える藤川球児監督(44)の意向も反映された新たな改革だ。

 安芸のブルペンでの“風景”が大きく変わった。金村投手コーチが今キャンプでは個別練習で球数のかさむ投げ込みを控えるよう投手陣に通達していることを明かした。

 「個別練習で100球、200球を超える投げ込みはしなくていい。個別練習は(全体練習での)ブルペンで全力で投げて出た課題をその後に修正するため。そこは監督も同じ考えなので、このキャンプではそういうやり方でやっています」

 今キャンプ初日から明確なルールが設定された。全体練習でのブルペン投球とその後の個別練習を1セットにし、ブルペンに入らずに個別練習だけを行うことを禁止。つまりブルペンに入らなかった日は個別練習も行えないようになった。同投手コーチは「個別練習だけブルペンに入って軽く投げて球数を重ねるなら全体のブルペンで全力で投げて課題を見つけるほうがいい。ブルペンあっての個別」と意図を説明した。

 春季、秋季通じてこれまでのキャンプでは午後からの個別練習でブルペン入りした投手が100球、時には200球を超えるような投げ込みを敢行する光景も少なくなかった。藤川監督は肩、肘は消耗品という考え。金村投手コーチも「ブルペンで全力で投げて、個別では軽く修正して気持ち良く終わればいい」と個別練習は肩、肘を消耗する場ではなく微調整、修正を図る場という認識でいる。

 この日も岡留、及川ら7人がブルペン入りし、その後の個別練習で投球フォームなどの修正に励んだ。キャンプ初日からブルペンに張られた高低を意識できるゴム製の白い紐、クイックモーションの高速化に続く第3弾の“藤川流”投手改革。“おかわり厳禁”で虎投が効率良く進化を目指す。(遠藤 礼)

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