鹿島は6日、名古屋戦(9日、カシマ)に向けて鹿嶋市内で全体練習を行い、紅白戦などを実施した。居残りでヘディング練習を行ったDF植田直通(30)は、ルヴァン杯王者を迎え撃つ一戦へ「タイトルを獲った勢いがあると思うけれど、うちはホームで戦えるというアドバンテージを生かしていきたい」と気合を入れた。
残り4試合で優勝の可能性がわずかに残される状況の中、クラブ初の“ホーム年間無敗”にも期待が懸かる。今季、本拠では9勝8分け。昨年10月28日の浦和戦から20戦連続で負けなしだ。
名古屋戦、最終節の町田戦のホーム2試合で継続すれば、06年浦和、21年川崎F、23年名古屋に続く史上4度目の快記録となる。植田は「相手はどこであれ、ホームで負けることは許されない」と表情を引き締めた。
1日の川崎F戦は中後雅喜監督の就任2戦目で初白星。DF津久井佳祐(20)、MF舩橋佑(22)ら出場機会の少なかった若手もピッチで存在感を示し、チーム内競争の活性化を印象づけた。先月24日に30歳を迎えた闘将は「そういうのがこのチームに必要だと思うし、いろんな選手がその競争に負けないようにするからこそ、チームが良くなると思う」とさらなる突き上げを歓迎した。