ソフトバンク育成9位の大商大・岡田皓一朗投手(22)が6日、稲嶺誉スカウトから指名あいさつを受けた。
1メートル87の長身から投げ下ろす151キロ直球とマウンド度胸が魅力の右腕は、王貞治会長(84)と小久保裕紀監督(53)のサインボールを手に「ソフトバンクは育成で指名されても、頑張れば支配下で活躍できる環境にある」と千賀洸大投手(31=現MLBメッツ)や石川柊太投手(32)らが築いてきた道を進む覚悟を話した。
阪神1位の伊原陵人投手(24)は智弁学園―大商大の2年先輩に当たる。「高校でも大学の時も良くしてもらって。僕は右投げで利き腕は違うんですけど、目標にしてきました」と同じ年のドラフト指名になったことを喜んだ。「伊原さんは阪神1位で僕は育成。かなりの差があるなと思う。1日でも早く支配下登録されて、一軍で投げて…」と夢を描いた。大商大では直球とメンタルを鍛え上げた。富山陽一監督から「常に真っ直ぐで行けって言われていた。試合でも、日頃のピッチング練習でも。真っ直ぐだけで抑えられるような選手になりなさいと言われて」と話す。高校時の最速は145キロだったが、4年間で6キロ速くなった。関西屈指の強豪大学で培った精神力も大きな武器だ。
大商大のチームメートの渡部聖弥外野手(22)が先に西武2位の指名あいさつを終えていた。「もし一軍に行けたら対戦する機会もあると思う。その時は抑えられるように」とプロの舞台でのチームメートとの対決を思い描いていた。