◇第49回社会人野球日本選手権大会準々決勝 トヨタ自動車4―0西部ガス(2024年11月6日 京セラD)
トヨタ自動車が西部ガスとの準々決勝を4―0で下し、一番乗りで4強進出を決めた。
先発左腕の増居翔太投手(24)が散発の4安打完封勝利で導いた。
初回に自己最速を1キロ更新する149キロを計測。球威のある直球と今大会に向けて磨いたスプリットを中心に組み立て、4―0の9回は全て直球を結果球に3者連続三振にして締めた。
「一番は直球の球威、精度ともに凄くよかった。そこを相手が意識してくれたので、変化球も生きたのかなと思います」
7月の都市対抗では、三菱重工Westとの2回戦に先発。2大大会初登板で6回2失点と力投するも、白星にはつながらなかった。
今大会を見据え、夏場は球威とスプリットの精度向上を掲げて取り組んできた。藤原航平監督は「球の切れが増したことで変化球が生きている。凄い進歩したなと思います。(都市対抗以降は)試行錯誤しながらだったので打たれたりもしたけど、落ち球の精度を上げるために、いろいろとやっていた。彼が先を見据えて取り組んできた成果だと思います」と成長をたたえた。