オリックス・頓宮が来季への自覚をのぞかせた。参加中の高知・秋季キャンプでは野手で若月に次いで最年長。今季不振に苦しみたまった鬱憤を来季に晴らすため、己に厳格に練習へと取り組んでいる。
「自分に甘さを出さないように。しっかりグラウンドの中で、声とかプレーで引っ張る。(これまでと)違った姿勢で声とか出せば、自分にもプレッシャーになると思うので、自分に言い聞かせるように声を出していきたい」
打撃不振に苦しんだ今季は3度の登録抹消を味わうなど、打率・197。「結果が出ている去年とかは、少々打てなくても何とかいけたところはあるんですけど。(今季)打てなくてチームも負けたときは、どうしても声も出なかったですし」。5位に沈み、中嶋監督が退任時に残した“慣れ”から巻き返しを図る中、頓宮自身も「キャンプは特にしんどいことをしますし。結果とかはないですけど、しんどいときにこそ先頭に立って引っ張っていけたら」と、この時期から姿勢を示す覚悟だ。
打撃面でも「(打席でタイミングを)早く取ったときになるべく(体が)前に行かないように、粘れるよう意識しています。シーズン途中に全然気づけなかったことに気づけて、感覚もいい感覚で打てている」と好感触を口にした。オフは森の合同自主トレに初参加を予定。「この2年一緒にやって、一番近くでバッティングを見てくれている。今まで僕がやったことのないトレーニングとか、体の使い方を学びたい」と、昨季の首位打者は意欲的だ。(阪井 日向)