日本サッカー協会(JFA)は7日、今月の26年W杯アジア最終予選2試合(15日インドネシア戦=ジャカルタ、19日中国戦=アモイ)に臨む日本代表メンバー27人を発表した。会見でJFAの山本昌邦ナショナルチームダイレクター(ND)が、10月のオーストラリア戦(埼玉スタジアム)で対戦相手のバスが渋滞に巻き込まれ、スタジアムへの到着が遅れたアクシデントについて説明する場面があった。
10月のオーストラリア戦を巡っては、同国代表を乗せたバスが宿舎から会場の埼玉スタジアムへ向かう際に事故渋滞に巻き込まれて到着が大幅に遅れた。バスに2時間以上缶詰となり、スタジアム到着は試合開始(午後7時35分)の49分前の午後6時46分だった。オーストラリア代表のポポビッチ監督は「長くても1時間半で着くと言われていたが、2時間かかった」と明かしていた。
これについて山本NDは「いろいろな事情があります。現場の皆さんはしっかりやってもらったし、AFC(アジアサッカー連盟)の対応もやってもらったが、交通事情で高速道路が止まってしまった」と経緯を説明。その上で「我々がポリスエスコートをつけることは法律上できないが、海外ではしっかりやってもらっているところもある。環境を整えて近くのホテルから行けるようにするとか、サポート体制はやっていかないといけない」とした。
そして、「ただ、現場の事務局の皆さんには長年の課題にしっかり取り組んでもらっている。相手のコンディションがよければ我々も良いものを引き出してもらえる。いい試合には相手のコンディションも必要ということで認識している」とし、改善策の検討と実施を含めて今後も協会として努力していくことを強調した。