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“ルフィ”事件 狛江などの実行役リーダーに無期判決 山口真由氏が解説「この判決が一つの基準になる」

スポニチアネックス 2024年11月7日 15時49分

 元財務省官僚で信州大の山口真由特任准教授(41)が7日、TBS系「ゴゴスマ~GOGO!smile~」(月~金曜後1・55)にコメンテーターとして生出演し、“ルフィ”などを名乗る指示役らによる一連の強盗事件に、実行役リーダーとして関わったとされる永田陸人被告(23)の量刑について解説した。

 東京・狛江市で昨年1月、90歳の女性が暴行され、死亡し、腕時計などが奪われた事件など6つの事件に関与し、強盗致死、強盗殺人未遂などの罪に問われた被告に対し、東京地裁立川支部はこの日、求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。

 番組では、判決言い渡し前からこの事件について特集。この裁判について、山口氏は「永田被告が注目されたのが、ルフィ事件の一つの基準を作ると言われていて」と意味合いを説明した。

 被告は狛江の事件で強盗致死に、さらに広島市の事件では、当時49歳の男性の後頭部を工具で殴り、高次脳機能障害を負わせたとして、強盗殺人未遂の罪に問われている。山口氏は「今回は強盗致死と強盗殺人未遂がありますね。抵抗する息子に対して、ちゅうちょなく頭をバールでバンと殴って、高次脳機能障害というのがあって。この2つがあるこの事件で、死刑求刑がなければ、ルフィ事件で主謀者とされている指示役に死刑求刑は難しいんじゃないかと言われている中で、強盗殺人で起訴するのは難しかったわけです」と説明。「ひどいですよ?狛江の事件は90歳の方に開放骨折ですからね?殴る、蹴る。だけれども、殺意を認定するのが難しかった」と続けた。

 公判の中で永田被告は「被害者家族の心情だけ考えて欲しい」「死刑が一番ふさわしい」などと述べている。被告のこうした言動について、山口氏は「情状の方で反省として考慮される場合もないわけではないですが、本人が言っているから死刑にする、無期にするという求刑は普通はしないと思います」と見解を語った。

 今後、指示役とされる今村磨人被告(40)藤田聖也被告(40)渡辺優樹被告(40)の裁判が控える。山口氏は「今後、今村、藤田、渡辺という指示役の裁判がありますが、この無期懲役という判決が一つの基準になることは間違いないです」と指摘した。

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