8日開幕のフィギュアスケートGPシリーズ第4戦NHK杯の公式練習が7日、東京・国立代々木競技場で行われた。
女子で世界選手権3連覇中の坂本花織(シスメックス)は、曲かけでフリー「シカゴ」を調整。その後も3回転ルッツなどを入念に確認し「カナダの時よりも動きはいいかなと思うので。カナダよりも良い演技で終わりたい」と抱負を口にした。
今季は第2戦スケートカナダを制して、ファイナルを含めてGP4連勝。だが、演技は消化不良に終わっただけに、帰国後も修正に努めてきた。
スケートカナダを終えてから、大きな気付きがあった。
「体のコンディションが悪い状態でずっとやってしまっていて、その癖がついて抜け出せずにいた。その原因が分かって、改善してきた」
普段から練習を重ねる中でジャンプの転倒もあり「むち打ちみたいな…」痛みが上半身の左側に蓄積。これまで右側に痛みが生じることはあっても、左側は少なかった。その結果、左肩や左半身を思うように使えず、ジャンプの軸が定まらなかった。スケートカナダから帰国後、トレーナーと不調の原因を模索している際に、左半身に行き着いたという。
「(左)肩次第で変わるんだっていうのに気づけてからは、良い方向に来ているかなと思う。むち打ちとかになっても、ここをとにかくほぐせばいけるかなと。動きを良くすればいけるかなというのも気づけた」
2年ぶりに臨むNHK杯。「もちろんファイナルを目指してやりたいので、表彰台は絶対に乗りたい。そうすることによって全日本にも勢いに乗っていけると思う」と語った。