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落合博満氏が語る監督論 チームの「空中分解」を避けるためには?「コーチにどれだけ任せきれるか」

スポニチアネックス 2024年11月8日 20時7分

 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(70)が8日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。今オフに就任した新監督について語った。

 今オフ、落合氏の古巣・中日は井上一樹監督が就任するなど、5球団で新監督が誕生。「5人代わると思ってなかった。予想外でした」と感想を語った。

 新監督が誕生した5球団中3球団が投手出身監督であることについて、落合氏は「ピッチャーの監督だったら、野球を知っている野手(出身のコーチ)を1人は最低は連れてこなきゃいけない。野手の監督だったら、絶対ピッチャーのことを仕切れるコーチを連れてこなければうまくはいかない」と指摘した。

 監督であっても自身の専門外の分野は担当コーチに任せるべきと助言。「連れてきたコーチにどれだけ任せきれるかっていうのが(大事)。全部が全部“自分が、自分が”って首を突っ込んでいっちゃうと空中分解しちゃうんでね」と話した。その上で「監督に必要なことはいかにして連れてきたコーチにその部門を任せられるかっていうのが1番重要になってくるんじゃないのかなって思います」と自身の経験を踏まえて話した。

 自身の専門外の分野を担当コーチに任せることについて「大事ですよ。だって自分は素人だもん。ところが監督になっちゃうと、全部自分が仕切りたいっていう人も中にはいるんでね。専門分野は専門分野の教え方っていうのがある。それを素人が首を突っ込んでいって、しっちゃかめっちゃかにしちゃうていうケースが多々あるんでね。そうすると球団っていうのは空中分解しますよ。任せられるだけの人材をどうやって自分が連れていくかだと思う」とした。コーチを決める際のポイントとして「球団が与えちゃうのか、自分が連れていくのか。そこがとっても大事なんですよ」と指摘した。

 新監督を見る際にどこを見るかと問われると「自分がどういう野球をやりたいかっていうのを1番先に選手に伝えることなんだろうと思う」と回答。「それは我々の耳には入ってこないんで何とも言えないけど、それが最後までブレないことですよ」と助言した。

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