◇男子ゴルフツアー 三井住友VISA太平洋マスターズ第2日(2024年11月8日 静岡県 太平洋クラブ御殿場C=7262ヤード、パー70)
4位から出た賞金ランク2位の金谷拓実(26=Yogibo)が5バーディー、1ボギーの66で回り、通算8アンダーの単独首位に浮上した。
5つ伸ばして迎えた最終18番パー5で落とし穴が待っていた。
グリーン左のバンカーからの第3打が池に転がり落ちた。ウオーターショットを試みたが、グリーンに乗っただけ。長いパーパットもオーバーする苦しい場面で、3メートルのパットをねじ込みナイスボギーでしのぎ、思わずガッツポーズを作った。
「パットは凄く良かった。たくさん良いパットが入った」。2番で6メートルを沈めて連続バーディー発進につなげるなどスティンプメーター「131/3」の高速グリーンを攻略。合計27パットにまとめた。
この大会は19年に史上4人目となるアマチュア優勝を達成し、20年には5位、21年は2位、23年は3位と常に上位に入っている。好相性の要因を聞くと「富士山が見える。気持ちが上がる」と笑ったが、今年も優勝争いに加わった。
賞金ランク2位の金谷は、今大会で勝てばランク1位の平田を逆転してトップに浮上し、初の賞金王に前進する。また今大会後の1位に付与される米ツアー最終予選会の出場権も手に入る。
週末に向けて「1試合1試合、1打1打に対する気持ちは他の選手より大事にしている。自分らしいプレーを続けていきたい」と集中力を高めた。