アニメ「フランダースの犬」の主人公の少年ネロの声などを務めた声優の喜多道枝(きた・みちえ、本名・纓片道枝=おがた・みちえ)さん6日、都内の自宅で死去した。89歳。東京都出身。葬儀・告別式は近親者で行う。喪主は長男真王(まお)さん。
喜多さんは声優としてだけでなく俳優としても活動。俳優座養成所や劇団四季などに所属した。
NHK大河ドラマ「徳川家康」やドラマ「時をかける少女」、映画「オケ老人!」などに出演。アニメでは「リボンの騎士」フランツなどの声も務めた。ほかに、ナレーションなどでも活躍した。
番組の企画内で「フランダースの犬」のネロやほかの少年をはじめ、おじいさん、おばあさん、少女、ナレーションまで1人8役を演じ分けたことでも知られる。
高い声から低い声までさまざまな声を使い分ける神業の持ち主として、その実力が幅広いファンからもたたえられていた。