将棋の西山朋佳女流3冠(29)が8日、大阪・関西将棋会館で棋士編入試験の第3局に臨み、上野裕寿四段(21)に109手で敗れた。
秘策の四間飛車が通じず、5番勝負で行われる試験は1勝2敗。史上初の女性棋士を目指すシリーズは、カド番へ追い込まれた。
「第2局が終わった後、四間飛車をやりたいと思って準備した。その期間は充実していたかなと思う」。先手は上野で戦型は西山の四間飛車へ進んだ。振り飛車党の西山だが四間飛車は珍しく今年度3局目の秘策。10月2日の第2局に敗れた後、準備を始めたと明かした。
宮嶋健太四段(25)との第4局は12月、大阪府高槻市へ移転する新会館で行われる。