中日・中田翔内野手(35)が9日、名古屋市内の練習施設で契約更改交渉を行った。昨オフに年俸3億円の2年契約(金額は推定)を結んでおり、現状維持で勝負の2年目に向かう。
球団側と、自身の思いが一致した。「チームとして優勝を狙っていきたいという気持ち、強いと思うので、僕もその話を聞いて、優勝を目指してやっていくという話をしました」。
不完全燃焼に終わった移籍初年度だった。得点力強化を期待されて加入したが、5月15日の阪神戦(バンテリンD)で左足首に自打球を当て、翌日に出場選手登録を抹消されると、再登録後の6月26日には腰の違和感で再び登録抹消。3度の抹消を経験し、8月8日DeNA戦(バンテリンドーム)が昨季最後の出場となった。
移籍初年度は62試合の出場で打率.217、4本塁打、21打点。期待通りの成績を残すことはできなかった。「情けない1年になってしまった。ケガに気をつけて、と言っていたのに、いちから体を作り直さないといけないと思うし、自分の体の弱さを再認識したし、申し訳ないし、本当に悔しい1年になってしまった」と唇をかみしめる。
井上一樹新監督については「ファームでいろいろ話をさせてもらったが、選手に対する熱量を持って接してくれる。話す場を設けてくださる方なので、しっかり受け入れてくれる方、個人的にはすごくいい方だなと思います」と言う。
2年契約の2年目。勝負の1年に向け「ラストチャンスなので。後悔なく、まっとうしたい。先のことは神様が決めること。自分ができる範囲で、チームとして笑いあって終われたら。そこを目指して、1年間戦い抜く」と力強く決意表明した。