俳優の池松壮亮(34)が9日、都内で行われた映画「本心」(石井裕也監督)の公開舞台あいさつに出席。共演した水上恒司(25)の演技を絶賛しつつ、“心配”する一幕があった。
本作は、現代からさらにデジタル化が進み、“リアル”と“バーチャル”の境界が曖昧になった2025年が舞台。亡くなった母をAIでよみがえらせることを選択する青年・石川朔也と、彼を取り巻く人間の心と本質に迫る革新的なヒューマンミステリー。
池松は、自身が演じた石川の幼なじみ・岸谷を演じた水上恒司を「一貫して素晴らしかった」と絶賛。「破滅と紙一重にある時代に追い込まれた若者たちを、包容力を持って水上くんがまっすぐに演じられているのを見ていて、気持ち良くて、余計な気を遣ったりが必要なかった。素晴らしいなと思った」と褒めちぎった。
また、水上は、世話焼きな性格ながら生きていくために罪を犯してしまうという役どころだっただけに、池松は「特殊詐欺とかののニュースを聞く度に、どうしても岸谷の事を思い出してしまう」とも。「“水上くん大丈夫かな~”って思って」と続けて、会場を笑いに包んでいた。