◇第49回社会人野球日本選手権決勝 トヨタ自動車3―0Honda(2024年11月9日 京セラD)
トヨタ自動車が2年ぶり7度目の優勝を飾った。「9番・左翼」で先発した徳本健太朗外野手(28)は1安打1四球の2出塁。全5試合でフル出場を果たし、V奪回に貢献した。
「とにかく上位にいい形で回すことだけを考えていました」
2回無死一塁では四球を選ぶと、3回2死一、二塁では右前打。得点にこそ、つながらなかったが、上位打線にお膳立てするという役割は果たした。
22年の日本選手権は1番打者、23年の都市対抗は2番打者としてチームを勝利に導いてきた。今大会は9番打者として臨み、「打席数が少ない中で難しさも感じましたが、とにかくチームが勝てて良かったです」と笑顔を浮かべた。
龍谷大平安(京都)、青学大を経て今季が入社6年目。チーム内でも中堅と呼ばれるポジションになった。「若手が出てきてくれた大会となりましたし、戦力の底上げができたと思います」。フォア・ザ・チームに徹してきたからこそ、徳本は新戦力の台頭を喜んだ。