◇男子ゴルフツアー 三井住友VISA太平洋マスターズ第3日(2024年11月9日 静岡県 太平洋クラブ御殿場C=7262ヤード、パー70)
16位から出た河本力(24=大和証券)が7バーディー、2ボギーの65で回り、通算7アンダーの4位に浮上した。首位とは2打差。後半インは7バーディー、ボギーなしの28で回り、9ホールツアー最少ストローク記録に並んだ。
コンペなら間違いなく「大波賞」だ。前半は2ボギーでバーディーなしと精彩を欠いた河本がハーフターン後は別人になった。
10番で6メートルを沈めると、11番は2メートル、12番でも6メートルを沈めて3連続バーディーで勢い付き、14番と15番で連続バーディー。221ヤードの17番パー3は6Iで2メートルにつけて、最終18番パーは2オン2パットで連続バーディーでホールアウトした。
河本は「後半の方が間違いなくパットが入った。10番のパットが入ってから良いフィーリングで自信を持って打てた」と胸を張った。
ちょうど1年前から橋本真和コーチの下でパットを修正してきた。指摘された改善点は「アドレス、テンポ、ストローク、パターの選び方」と多岐にわたる。師匠に「1年くらい掛かる」と言われた通り、今秋になって成果が表れた。
今年の春から夏にかけては予選落ちが続いたが、9月以降は決勝ラウンドに進めるようになり、ACNチャンピオンシップで6位に入るなど上位に顔を出す機会も増えた。
後添加のグリーンはツアー屈指の高速グリーンだが難なく攻略。初日からのパット数は26、25、25。この日は後半9ホールを11パットで終えた。
首位と2打差で最終日を迎える。22年9月のバンテリン東海クラシック以来のツアー3勝目のチャンスだ。河本は「やることは変わらない。自分の全力を尽くしたい」と語気を強めた。