阪神・アルナエスが“デビュー戦”で、初物づくしの一打を放った。紅白戦に紅組の「9番・DH」で初出場。2回1死一、三塁で迎えた初打席で、津田の142キロ直球を初スイングし、捉えた。初安打となる中前打で、初打点もマークした。試合後は、白い歯を見せつつ報道陣の前に現れた。
「本当にうれしい。試合で結果が出て、いいスタートが切れた。とてもホッとしています」
内野手が取り組む特守では、必死で白球を追う中で時折、笑顔も見せる。異国での野球を楽しむことができているのは、周囲に恵まれているからだ。休み前日の5日に選手会長の中野が「チームの一員になる。同じ内野手だし、なじんでくれたら」と発起人となり、小幡や高寺らとの食事会を開催してくれた。「焼き肉をみんなで食べた。おいしかったです」とアルナエス。10月に育成契約を結んだばかりの新助っ人。まだ22歳と若く、心身両面で発展途上だが、環境になじむことができれば、その上達速度も増すはず。それが一日も早い支配下登録につながる。