お笑いコンビ「TKO」の木下隆行(52)が10日、ABEMA「ABEMA的ニュースショー」(日曜正午)に出演。特殊詐欺に巻き込まれたことを打ち明けた。
番組ではこの日、PayPay(ペイペイ)などのスマートフォン決済サービスを利用した詐欺被害が相次いでいることを取り上げた。
その中で木下は警察を名乗った詐欺に騙され、お金を振り込みかけた1人として事件の全容を打ち明けた。
10月23日、木下の元に「石川県警」を名乗った人物から電話がかかった。詐欺容疑で捕まえた男が木下の名前で作った銀行口座のカードを所持しており、事件に関与している疑いがあるとされた。「警察」というワードも相まって軽いパニック状態だった木下は、電話越しで個人情報や口座残高まで伝えるなど、言われた通りに行動してしまったという。
すると電話主から「“今の残高を教えて頂けますか?”」と銀行に直接出向き通帳記入するように迫られた。木下が「“また後日でもいいですか?”って言ったらキレ気味で“今木下さんに寄り添ってる。木下さん今容疑者扱いされてる。えん罪を晴らすためにいろいろ事情聴取しているのでそれを素直に答えてもらわないと”って強めに語気を荒げて言われた」といい、自分に寄り添ってくれていると勘違いした木下は急いで銀行に向かい現在の預金額を1円単位で伝えてしまったと明かした。
しかし事態は急転。電話主から「“木下さんってテレビ出てはりますか?”」って聞かれて「“そうです”って答えたら“無関係ということがわかりましたので無罪です”みたいな…」と突然疑いが晴れたのだ。
ここで初めて怪しいと感じた木下は石川県の警察署に電話し、よくある特殊詐欺だということが判明。本物の警察官からは「“木下さんは有名人だからややこしいと思って切ったんでしょうね”」と言われ、詐欺被害寸前で回避できたことを告白。
その上で「警察の格好をして警察手帳を見せてきたんで信じちゃいました。俺のためにやってくれてるんだ警察は、と思って。寄り添ってくれたところが嬉しかったですし、それがうまかったですね」としみじみ反省していた。