◇東京六大学秋季リーグ戦
慶大が連勝したことで優勝決定戦進出となった明大。今季で退任が決まっている田中武宏監督は「試合は見ていませんが、寮の中で選手が歓声を挙げていたので結果は想像つきました」と話した。
この日午前も決定戦に備えシート打撃で入念に調整。投手陣もブルペンで投げ込むなど「黙っていても選手は自覚を持ってやっていた」と指揮官も満足げ。
本来なら、同監督のユニホーム姿はなかったが慶大の頑張りでもう1試合が用意された。「ありがたい。最後のユニホームなので思い切って戦いたい」と頬が緩んだ。
楽天のドラフト1位、宗山塁主将(広陵)も「本当に(決定戦は)低い確率でした。田中監督ともう1試合できるのはうれしい。万全の調整をして臨みたいです」と練習後も夕方から室内で打ち込むなど逆転Vチャンスに意気込んだ。
負ければ田中監督のラストゲームとなり勝てば明治神宮大会。チーム全員が思いは「監督のユニホームを脱がせるわけにはいかない」でまとまっている。