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菊間千乃弁護士 松本人志の声明「謝罪ではないと思う」と私見 文春側が受け入れた理由は…

スポニチアネックス 2024年11月10日 17時45分

 元フジテレビアナウンサーで弁護士の菊間千乃氏(52)が9日、TBS系「情報7daysニュースキャスター」(土曜後10・00)に出演。女性に性的行為を強要したとの報道をめぐり、お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志(61)が文芸春秋などに損害賠償などを求めた訴訟について8日に双方の話し合いに基づき、松本側は訴えを取り下げ、文春側が同意して裁判が終結した件について解説した。

 松本側が訴えを取り下げた理由について、菊間氏は「裁判所の心証が開示され、真実相当性があるのではないかとの見解がなされたのでは」「証人尋問でさらに具体的な状況が被害女性から語られるのを避けたかった?」と2点を推測。今回の裁判の論点は「性加害の有無ではなく、週刊文春の記事が松本さんの名誉を毀損したかどうか」と改めて説明し、「本当に真実かどうかは週刊文春は分からないが、取材の中で“(性加害が)あった”と思って書いた、真実相当性と言うんですが、それを週刊文春が立証できれば名誉毀損にはならない」と続けた。

 そして「裁判所が証拠などを見ながら週刊文春側が有利だという心証を持って、覆すことが難しいですよ、ということを松本さん側に話していれば、争っていても勝ち目がないということになると和解したほうがいいんじゃないかとか、裁判外で話し合いができないのかということがあったと思います」と松本側の思惑を推測した。

 松本側が発表した声明には「参加された女性の中で不快な思いをされたり、心を痛められた方々がいらっしゃったのであれば、率直にお詫び申し上げます」という文章があった。

 菊間氏は「いらっしゃったのであれば」という表現を取り上げて「私、これは謝罪かっていうと謝罪ではないと思うので、それを何で週刊文春が受け入れたのかが最初は疑問だった」と自身の見解を口に。

 週刊文春側が訴え取り下げに同意した決断について「名誉毀損の裁判だから取り下げてくれれば週刊文春の記事が名誉毀損ではないということになるので、信憑性は立証されるだろうと。あと、物的証拠がないとなると関係者が証人尋問で語る以外になくなるので、今も被害女性は嫌がらせもされている中で、法廷に出て色々な話を具体的に思い出してすることも大変だろうしということで、週刊文春側は(松本側が)謝罪を、形式的にせよそういうコメントを出すのであればっていうところで最終的に合意なさったのかなと」と私見を語った。

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