音楽ユニット「YOASOBI」が9、10日の両日、自身初となる東京ドーム公演を開催した。デビューから5年でたどり着いた憧れのステージ。両日合わせて10万人を動員し、ヒット曲「アイドル」や「群青」など全25曲を披露した。
コンポーザーのAyase(30)が「遊ぶ準備はできているか東京ドーム!」と呼びかければ、ボーカルのikura(24)も「もっと(声を)ちょうだいよ東京ドーム!」と呼応。冒頭から「セブンティーン」「祝福」「怪物」などヒット曲をたたみかけ、観客のボルテージを最高潮へと引っ張った。
ライブタイトルは「超現実」。巨大LEDパネル、無数のレーザー光線、火柱、花火、ドームの天上を使用したプロジェクションマッピング…。思いつく限りの装置が使用され、その言葉通りの高揚感あふれるステージとなった。
代表曲「アイドル」では、5万人が一体となり「オイ!オイ!」の大合唱。この日は観客全員に遠隔制御で光るリストバンドが配布され、曲調の変化に合わせて色が変化。文字通りファンとともに作り上げた空間にAyaseは「おまえら、マジ最高!5年前には想像もしていなかった光景です」と感極まった表情を浮かべた。終盤には2人がドーム内を航行する気球に乗ってパフォーマンスをするド派手演出も取り入れられ、驚きのあまり口を大きく開く観客もいた。
今回のドームライブは大阪の京セラドーム2公演も加えて合計で17万人を動員。勢いそのままに12月からは日本人アーティストでは初となる最大規模のアジアアリーナツアーも控えている。ikuraは「日に日に大きくなるYOASOBIに振り落とされないようしがみつくこともありました。孤独を感じることもありました。でもみなさんのおかげでワクワクする未来や新しい景色を探して生きる覚悟を決めました!」と高らかに宣言した。(吉澤 塁)