女優の吉高由里子(36)が主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8・00)は10日、第43話が放送された。話題のシーンを振り返る。
<※以下、ネタバレ有>
「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛~僕を忘れる君と」などの名作を生み続ける“ラブストーリーの名手”大石氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ63作目。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱の生涯を描く。大石氏は2006年「功名が辻」以来2回目の大河脚本。吉高は08年「篤姫」以来2回目の大河出演、初主演となった。
第43話は「輝きののちに」。内裏で度々火事が起こり、藤原道長(柄本佑)は三条天皇(木村達成)の政への天の怒りが原因だとし、譲位を迫る。しかし、三条天皇は頑として受けつけず、対立が激化。その後、道長は三条天皇の“ある異変”を感じ取る…という展開。
三条天皇の即位から3年が過ぎた長和3年(1014年)。中宮・藤原妍子(倉沢杏菜)が姫皇子を出産したものの、道長は失望。三条天皇は目も耳も悪くなっていた。
土御門殿に道長一家が集まり、宴。藤原教通(姫子松柾)と藤原頼子(近藤幼菜)の間に赤ん坊が生まれた。頼子は藤原公任(町田啓太)の娘。道長は藤原頼通(渡邊圭祐)の妻・隆姫女王(田中日奈子)に「そなたにも、是非頼通の子を産んでもらいたい」と伝えた。
頼通「父上、隆姫に、あのようなことを仰せにならないでください」「隆姫も、子がないことは気にしておりますゆえ」
源倫子(黒木華)「覚悟をお決めなさい。父上のように、もう1人妻を持てば、隆姫とて、楽になるかもしれませんわよ。何もかも1人で背負わなくてもよくなるのですもの」
頼通「幾度も言わせないでください!私の妻は、隆姫だけです。他の者は要りませぬ(と立ち去る)」
道長「ますます頑なになってしまったではないか」
倫子「私は、本気で申しております」「私は、殿に愛されてはいない。私ではない、明子様(瀧内公美)でもない、殿が心から愛でておられる女が、どこぞにいるのだと、疑って苦しいこともありましたけれど、今は、そのようなことはどうでもいいと思っております。彰子が皇子を産み、その子が東宮となり、帝になるやもしれぬのでございますよ。私の悩みなど、吹き飛ぶくらいのことを、殿がしてくださった。何もかも、殿のおかげでございます」「私とて、色々考えておりますのよ」「ですから、たまには私の方もご覧くださいませ。フフフフフ」
道長は苦笑を浮かべるしかなかった。
“名探偵倫子”が久々に健在ぶりを示したものの、その胸中はいかに。
。SNS上には「ひぇっ、倫子様の予告の台詞、道長本人に言っていたのか」「倫子様、笑顔が怖すぎる」「正妻の怖さと寛大さ」「全部お見通し」「渾身の一刺し」「やはり名探偵倫子は気づいていたか」「もう達観していた」「悟り切ったような倫子の軽やかな笑い声。道長でなくても戸惑うわ」「とうとう言った!本妻の鑑のような心持ちだけど、切ない」「倫子様、それは本心?」「ホントにどうでもいいと思っている?」「結局、それが誰なのかは分かっているの?」「倫子様、最強伝説更新」などの声が続出。様々な解釈がなされた。
次回は第44話「望月の夜」(11月17日)が放送される。