「NHKスペシャル 大谷翔平とドジャース“世界一”の舞台裏」(日曜後9・00)が10日に放送され、ドジャースの大谷翔平投手(30)についての米コラムニストで作家のグレン・カール氏の証言が紹介された。
エンゼルスからドジャースに移籍した1年目の今季、トミー・ジョン手術からのリハビリ期間で投手・大谷は封印。打者に初めて専念する中、159試合に出場し、打率・310(リーグ2位)、54本塁打(同1位)、130打点(同1位)、59盗塁(同2位)を記録。2年連続本塁打王に加え、メジャー史上初の50本塁打、50盗塁による「50-50」を達成した。そして、大谷自身が一番求める「チームの勝利」という点で最高の結果と言える悲願のワールドチャンピオンに上り詰めた。
完璧すぎるドジャース元年の舞台裏を探る中で、米国社会を独自の視点で見つめてきたカール氏は、大谷は米国内でいまや“神様”と呼ばれた米スポーツ界のレジェンドと肩を並べる存在だと断言した。
「大谷の試合には300メートルもの長打の列ができるのです。その存在は、まさにマイケル・ジョーダンのようです。NBAのレジェンド・マイケル・ジョーダンと同じように大谷は異次元のプレーを見せつけています。大谷は誰よりも速く走り、早く投げ、遠くに打ちます。そして誰よりも魅力的な笑顔を見せ、犬の訓練もうまい。まるで漫画の世界のようです。ジョーダンは人間ができるはずのないことを体現しましたが、大谷も同じ域に達しています」
ジョークを交えながらも大谷の異次元のプレー、活躍は「マイケル・ジョーダンのよう」「漫画の世界」と評したカール氏。10年契約の2年目となる来シーズンは二刀流も解禁される。ワールドシリーズで本塁打を放ち連覇、本塁打王と最多勝の同時達成…。夢は膨らむばかりだが、「漫画の中のスーパーヒーロー」は、それすらやってのけてしまうかもしれないという期待を抱かせてしまうほどの2024年シーズンだった。