女優の黒柳徹子(91)が、10日放送のテレビ朝日系「有働タイムズ」(日曜後8・56)にゲスト出演し、司会を務める同局系「徹子の部屋」(月~金曜後1・00)の思い出話を語った。
黒柳が司会を務めた前身の「13時ショー」が終了し、76年2月から始まったのが「徹子の部屋」。第1回のゲストは、俳優の故・森繁久彌さんだった。
インタビュアーのフリーアナウンサー有働由美子は、「いつも徹子さんの手元が気になって、どういうご準備をやってらっしゃるのか、あれを見たいと。あの手元を映してくれないものか」と、黒柳の手元に興味津々だという。番組では、徹子が手元に置いている資料が公開された。
色鮮やかな表紙の紙資料。台本かと思いきや、そうではないという。黒柳は「台本はまったくないので、打ち合わせだけして、私が打ち合わせの中から引き出したものをただ書いている」と説明。資料の中は、手書きでびっしり書かれたゲストの情報と、の進行プログラムだった。
「人の話す速度で書いているので、すごく汚いですけど、手が腱鞘炎になっちゃうくらい」。そう話す黒柳に、有働は「一流のインタビュアーの方はこうやって…」と驚いていた。
番組では、世界のスターや要人を迎えたことも。中でも黒柳が感激したのは、好きなタイプだという“ある男性”が登場した時だったという。「すごくうれしかったです。あの人に凄く会いたかったんです」と評した相手は、元ソ連大統領のミハイル・ゴルバチョフさん。「ロシアをあんな風に変えたのはあの方ですもんね。言ってみれば、タイプ」と照れながら話した。
有働から「男性として?どのへんがですか?」と尋ねられると、黒柳は「ちょっと…毛がないところが好き。誰でも毛がなきゃいいってもんじゃないですけど、ゴルバチョフさんは本当にタイプだった」と打ち明けた。
ゴルバチョフさんは、長年にわたり続き、世界を緊張状態に包んでいた米国との冷戦を終結させ、ノーベル平和賞を受賞した歴史的偉人。22年8月に91歳で死去した。
黒柳は「この人、国を変えた人だけど、穏やかな人でおもしろい人だなと思って」と感慨に浸った。出演時には、ロシア語で気に入っている詩を朗々と披露してくれたといい、「詞章をなりをすぐ言えるという文化が、何ともうらやましいと思いましたね」と話していた。