フィギュアスケート男子の五輪連覇者でプロとして活動する羽生結弦さん(29)が出演・制作総指揮を務める今年12月からの全国ツアー「ICE STORY」の第3弾をCSテレ朝チャンネル1で独占生中継することが11日、わかった。
羽生結弦アイスストーリー第1弾“GIFT”at TOKYO DOME、第2弾“RE_PRAY”に続く、待望の第3弾は、人生の旅路や成長をテーマに 「命」とは、そして「生きる」ことの本質を問う物語。
CSテレ朝チャンネル1では、ツアー開幕となる埼玉公演初日を12月7日午後5時から生中継する。さらに、12月9日午後6時から埼玉公演2日目も生中継で届ける。
開催にあたり羽生さん、演出を担当するMIKIKO氏がコメントを寄せた。
羽生さんコメントは以下の通り。
私は「生きている」ということについて、物心ついた頃から漠然と考えてきました。そして東日本大震災を経て、また、様々な災害に遭われた方と出会い、記憶や想いに触れ、加えて、近年急増しているように感じる日本各地の天災や世界中の困難を目にする毎に、学んできた「生命倫理」と、考え、感じてきた私が持つ哲学の中で私が「生きている」ということ、「生きている」意味について答えを探しては見失い、また探して見つけて仮定してということを繰り返してきました。
ふと目を外に向ければ、私たち自身を見失ってしまうような、情報に溢れた社会の中、自分の痛みも他人の痛みも感じ続けてしまうような世の中で、「命」とは何か。「わたし」とは何か。そんな途方もない問いへのヒントになりたいと思い、物語とプログラムを綴りました。
きっと、私にしかできないなんてことは、この世には存在しないと思います。AIやテクノロジーが発展している今、人間にしかできないこともどんどんとなくなり始めています。
ただきっと、創り上げていくチームと、公演を観てくださる皆さんと一緒なら、その一瞬は「私たち」にしかできないことに変わると信じています。世界最高峰のチームと、そして、皆さんと一緒に、最上級の体験をしていただけるよう、心を込めて、魂を込めて、全身全霊で滑り、届けていきます。
羽生結弦
MIKIKO氏のコメントは以下の通り。
羽生結弦さんがプロに転向して2年。GIFT,RE_PRAYに続き、3作目が産声を上げようとしています。
我々が思う“普通ではあり得ない“を次々と更新して行く彼の姿を見ていると、人間にしか出来ないことはまだまだあるよな、と、この時代に私たちが遺すべきものを明確にしてもらうことが出来ます。
表現とは、心情や感情、精神など、知覚できないことを知覚できる形にして表に出すこと。身体表現、感情表現の世界的スペシャリストが25年間のスケート人生で感じ蓄えてきた“命への問い“は3作目にして益々深みを増して綴られています。いまは産みの苦しみの真っ只中。見たい景色を見るためにチーム一丸となって原作と向き合う日々です。みなさまと一緒に新たな扉を開けられる日を楽しみにしています。
MIKIKO