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ソフトバンク山川、母の故郷・久米島から日本一奪回へ!自主トレをスタート 2季連続完走ボディーつくる

スポニチアネックス 2024年11月11日 5時47分

 アンマーのふるさとで日本一へスタートする――。ソフトバンクの山川穂高内野手(32)が、来春の自主トレを沖縄県久米島で行う予定であることが10日、分かった。母・喜代子さんの故郷で祖父母も健在。日本シリーズ後も福岡市内などで打ち込みを継続中の2冠王は久米 島に凱旋し、祖父母孝行もしつつ、自身のルーツの地で2季連続となる来季の完走ボディーをつくる。

 おじい、おばあもいるアンマーのふるさとで山川が、1月から振りまくる。自主トレの地に予定するのは沖縄・久米島。冬場も20度前後と温暖な南の島で、体のキレを磨く。

 「体の切れとはストップ動作のことと思う。そもそも(体重が)重いので歩くだけでウエートみたいなもの。自分の体の重たさを操作する力が大事で間違いなく、止まる動作には筋力が必要です」

 バットのキレは健在のまま、103キロある肉体を久米島で鍛える。今月3日に日本シリーズ敗退し、間隔を空けることなく5日には、みずほペイペイドームを訪れて打撃を磨く。「オフは頭は休めますが、体を休ませるという考えはそもそもない。バランスを取りながら2、3カ月やるつもり。バットを離す日はない」。中部商(沖縄)時代から毎日、バットを握ってきた。

 「本当はいつでも外で打ちたい。寒い中、外で打つと負担がある」。久米島トレは負担を軽減する狙いもある。FA移籍した今年1月はまだ、肌寒い福岡県筑後市のファーム施設で自主トレを公開した。2年目は屋外で思い切り、バットを振ることができそうだ。

 山川は那覇市の出身だが、母のふるさとが久米島。幼少期から夏場に祖父母が作ったゴーヤーが自宅に届き、母が作ったチャンプルーが食卓に並んだ。祖父・仁和(じんわ)さん、祖母・幸子さんはプロ入り後、何度も試合を現地で観戦してくれた。14年9月15日の楽天戦で放ったプロ初本塁打も、本拠地・西武ドームで祖父母が見守る前だった。

 新たなチームで今季、本塁打と打点の2冠王となり、リーグ優勝も手にした。山川にとってはこれ以上ない凱旋である。同郷の弟子リチャードらを引き連れて来春、久米島を訪れシーズン143試合に4番でフル出場した今季に続く、完走ボディーをつくり上げる。

 世界記録を持つ王貞治会長も一目置く山川。そのルーツが久米島にはある。「来年フルに出る体づくり」を目指し、玉の汗を流す。

 ▽久米島 沖縄本島の西約100キロに位置。総面積は63・21平方キロ、人口は約7200人。長さ約7キロにわたる砂浜だけでできた「はての浜」や、泡盛・久米仙が有名。05年から楽天が春季キャンプを行っている。主な出身有名人はお笑いタレント・小島よしお、大田昌秀元沖縄県知事。

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