来季はさらに飛躍を遂げる。ソフトバンクの大関友久投手(26)が10日、“プラス1の進化”を目標に掲げた。今季は8勝4敗、防御率2・50をマーク。チーム3位の122回1/3を投げてリーグ優勝に貢献した。
白星に恵まれない不運な登板も目立ったが、自らのレベルアップでそこを埋めていくつもりだ。「例えばモイネロとか有原さんは、もう1イニングをプラスで投げて、自分で勝敗がつくところまで投げている。勝てる投手と勝てない投手の差はそこだと思う。打者を3回り目、4回り目まで抑えられるか。プラス1イニングを投げて7、8回まで投げるのが普通になっていければ」と力を込めた。
そのためにも球速アップに取り組む。昨季や一昨季は最速152~153キロをマークしてきた。それが「ほかの部分が良くて抑えられたが今年は148ぐらいがマックスだった」。フィジカルの強化に力を入れ、今季つかんだ手応えを生かしつつ、スピードを取り戻していく。
長期的な目標から逆算して、短期的な目標も決めている。「そこに向けてベストを尽くすという意味での目標設定。目指してやったことが残る」。来季は24試合の先発×7イニングを自らに課して「13勝&160イニング」のクリアを目指す。
9日に秋季キャンプに合流。この日もリカバリーのメニューなどを行った。左大円筋損傷からの復帰登板となった日本シリーズ第5戦は3回途中1失点。「力不足を感じた。成長しないといけない」と誓った背番号47が成長の歩みを止めない。 (木下 大一)