J2で3位の長崎はホームで愛媛に5―2で快勝。2位の横浜FCが引き分けたため勝ち点1届かず自動昇格はならなかったが、12月1日に本拠地で迎えるJ1昇格プレーオフに弾みをつける5連勝締め。下平監督は「あと2試合しっかり勝ちきって、ここにいるみんなで最高の舞台にいきましょう」と青とオレンジで染まるサポーターへ約束した。
10月に開業した新スタジアムでゴールラッシュだ。光ったのはブラジル人FWのギリェルメだった。1―1の前半終了間際にFW笠柳のパスを軽くトラップしてニアにねじ込んだ。「ボールが来る前にイメージができていた」と胸を張った。後半5分にはゴール前でパスを左足で冷静に決めシーズン12得点目。2ゴールを決めたマテウスが18、エジガルが15、フアンマが10得点と4人の外国人が2桁得点と貢献している。下平監督は「相手からすると脅威だと思う」と誇った。
2月に今季も指揮を執る予定だったカリーレ前監督が母国・ブラジルのサントスを率いる意向を示し、同クラブが契約合意を表明。長崎は違約金などを求めFIFAへ提訴するトラブルから始まったが、22戦負けなしや新スタジアムの開業なども追い風に、あと一歩のところまで来た。18年以来のJ1へ。ギリェルメは「サポーターのためにもやらないといけない」と頼もしかった。
(杉浦 友樹)
≪高田社長が感謝/試合後セレモニー≫J2長崎の高田旭人社長が試合後のセレモニーであいさつ。新スタジアム開業など今季のリーグ戦について「人生をかけて後押ししてくれるみなさんの存在をより近く感じた」と感謝。今月7日にシャンパンを1000本発注したが、持ち越しになったという。04年に前身の「有明SC」が設立され、20年を迎える来季のエンブレムも発表した。