政治ジャーナリストの田崎史郎氏(74)が11日、ニッポン放送「辛坊治郎ズーム そこまで言うか!」(月~木曜後3・30)に生出演。キャスターの辛坊治郎氏(68)と今後の政局について語った。
田崎氏をスタジオに迎えた時間に首相指名選挙の決選投票の結果が判明。自民党総裁の石破茂首相が221票、立憲民主党の野田佳彦代表が160票。無効票は84票に上り、石破氏は決選投票でも過半数を取れなかった。自公が過半数を占める参院本会議では、石破氏が142票で過半数(125)を獲得しており、同氏が第103代首相に指名された。
結果を受け、辛坊氏が「事前の予想に比べて波乱なしですかね」と感想を述べると、田崎氏も「全く波乱がないですね」と同意。石破首相の元で自民党と公明党の少数連立与党の政権運営になるが「常にどこかの党の協力を仰がなければいけないという、つらい運営ですね」と考えを示した。
今後は、まず年度内に来年度予算成立を成立させることが内閣に課せられた役割となるが、田崎氏は「予算委員長を立憲民主党が取りまして、委員長が安住さんなんですね。安住さんは非常に与野党の駆け引きっていう面ではやり手の方で、いろいろ予算委員長の権限を行使してやるんだろうと思う」と解説。しかし、暫定予算になると立憲民主党に批判が来るため、年度内には予算成立はするだろうとした。
それを聞いた辛坊氏は「では何がテーマになりますか」と質問。田崎氏は「まず、今回の選挙の結果をもたらしたのは、早く政治とカネの問題を決着させてくださいということだと思うんですね。で、それについて石破さんは、できるだけ年内の臨時国会でできるだけ処理をされようとしています。具体的には文書通信交通費とかの公開と、政策活動費の廃止とか。そういうのは石破さんの計算ですね」と予測した。