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阪神・糸原が残留決断!「チームへの愛着が一番」 FA権は行使せず、勝負の2025年シーズンへ

スポニチアネックス 2024年11月12日 3時0分

 今年4月に国内FA権を取得した阪神の糸原健斗内野手(32)が11日、権利を行使せず残留することを決断した。来季も甲子園の大観衆の前でプレーすることを強いモチベーションにし、背番号33が渾身(こんしん)のフルスイングと全力プレーでチームの勝利に貢献する。

 「(残留を決めたのは)やっぱりチームへの愛着が一番です。来年も甲子園で、たくさんのファンの前で自分の力を出し切って、チームの勝利に貢献していきたいです」

 タテジマのユニホームを身にまとい、甲子園でプレーすることが糸原にとって大きな意味を持った。4月にFA権を初取得した際には「一日、一日の積み重ねでここまでやってこられた」と回想。即戦力として1年目から1軍で活躍し今季まで8年間プレーしてきた球団、起用してくれた歴代の監督への感謝の思いを口にしていた。

 それでも、シーズン終了後には権利行使に関して本紙の取材に「しっかり考えます」と熟考することを明言。プロのキャリアで初めて訪れた大きな分岐点でさまざまな選択肢、思いがよぎる中「阪神残留」を決断した。

 球団からは複数年契約を提示されたもようだが、単年契約を結ぶ可能性が高い。若手時代から競争を欲してきた男にとっては迷いのない当然の選択なのかもしれない。「一年、一年勝負なんで。1年目からずっとそういう気持ちでやってきてるし、来年もその気持ちは変わらないですね」。体力の衰えは感じておらず、主に代打での出場で打率・216に終わった打撃も、まだまだ向上の余地がある。

 32歳の誕生日に強くした9年目への決意。常に最高のパフォーマンスを目指して1年を戦い抜く。糸原健斗の変わらぬ信念だ。

 ◇糸原 健斗(いとはら・けんと)1992年(平4)11月11日生まれ、島根県出身の32歳。開星では2年春、3年春夏に甲子園出場。明大、社会人のJX―ENEOSを経て16年ドラフト5位で阪神入り。1年目から開幕1軍入りし、18、19年は主に二塁手として全試合出場。1メートル75、78キロ。右投げ左打ち。 

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