俳優の西岡徳馬(78)が、8日放送のフジテレビ「なりゆき街道旅」に出演。俳優を目指すきっかけとなった型破りなエピソードを語った。
この日は西岡と山下健二郎がゲスト出演し、「神保町」周辺をなりゆき旅。そこで役者になったきっかけを聞かれると、西岡は「あんまり出来の良い高校ではなくて、ちょっと不良だった。それで留年になっちゃったんだよ」とおもむろに語り出した。
高校で先生と親を交えた面談を行った際に「段々、親父が怒り出して“うちの息子は辞めさせます”」と退学を決めつけられ、父に「芸能学校のパンフレットを渡された」という。そして、その後は親の言うままに芸能学校に1年間通った。
そこで出会ったのが、ちょっと怖い先生。「一人とても怖いおばあちゃん先生がいて、その先生にみんなダメ出しされている」。ある時、西岡もその先生から呼び出された。
目の前に立つと、西岡の顔をじっと見ていた先生は「あんたね。いい役者になるよ」と一言。役者になるつもりはなかったが、その一言で進路を考えるようになった。そして「玉川大学 芸術学科 演劇専攻」の広告が駅で目に留まり、運命を感じるように入学し、演劇を4年間学び、文学座に入門したという。
1970年に大学を卒業し「文学座」に入団。芸歴54年になる西岡は今年、真田広之が主演かつプロデュースした「SHOGUN 将軍」で熱演するなど名優の1人だが、まさかの経歴。
西岡は少し恥ずかしそうに「詳しくは、今年自伝を書いたので、12月に出ますからご覧下さい」と12月4日発売予定の「自伝 未完成」をPRしていた。