俳優の西岡徳馬(78)が、8日放送のフジテレビ「なりゆき街道旅」に出演。今年、米エミー賞18冠に輝いた「SHOGUN 将軍」についての思い出を語った。
この日は西岡と山下健二郎がゲスト出演し、「神保町」周辺をなりゆき旅。「SHOGUN 将軍」のオーディションを受けた話になると、西岡が「主役の虎永って誰がやるの?」と聞いても、当初は教えてくれないという。合格してから真田広之だと聞かされ、「じゃあ、良かった」と胸をなで下ろした。それは真田の人間性に惚れ込んでいたからでもあった。
「とにかく、彼の素晴らしいのは、すごく謙虚。真面目なやつだから、受賞した時の日本語でしゃべったスピーチがもう泣けたよ」
「SHOGUN 将軍」はエミー賞18冠に輝く快挙。西岡は、真田演じる吉井虎永に忠義を尽くす家臣・戸田広松を熱演した。西岡は「自分が教わってきた先生や師匠たちのおかげで、僕たちの思いは海を越えて、最後に国境も越えました」と真田がスピーチで話した内容を口にして、「僕はみんなの代表としてもらうだけであって、俺1人で獲れたわけではない」と快挙を独り占めしなかったと回想。主演兼プロデューサーとして、誰よりも心血を注いだ真田だったが、謙虚な振る舞いに終始したことで、西岡は「こいつは素晴らしいな、と思った。一緒にやって良かった」と改めて感じた。
受賞後に西岡は「お前、獲れると思っていた?」と真田に聞いた。「主演男優賞はどうかな?と思っていたが、芝居もプロデュースも一生懸命やっていたし、(真田は)1日の休みもなかった。それを全部知っていたから、獲らせてやりたいなと思っていて」と心中では願う気持ちだったという。
それだけに「ヒロユキ・サナダ」のアナウンスに「俺は興奮して立ち上がったね」と歓喜。「ヒロも獲れると思わなかったって」と真田の声を聞いて、より感慨深かったと明かしていた。