大リーグ公式サイトのカブス担当ジョーダン・バスティアン記者が11日(日本時間12日)、カブスは佐々木朗希獲得に動くと報じた。
カブスのジェッド・ホイヤー編成本部長は、任期中に掲げてきた目標の一つとして、日本からメジャーリーグに挑戦する選手たちにとって、カブスを魅力的な移籍先にすることを挙げてきた。18年にFAのダルビッシュ有と長期契約を結び、その後も鈴木誠也外野手、今永昇太投手を獲得した。ダルビッシュは20年オフにパドレスにトレードされたが、鈴木と今永はチームの主力として活躍している。
「私たちは、日本人選手が適応しやすいチームになるよう本当に努力してきた。カブスとシカゴは非常に魅力的だと思います」とホイヤーは先週のGM会議で語っている。
ホイヤー編成本部長は日本人投手のメジャーリーグへの適応力を高く評価している。「日本の投手の才能は素晴らしいです。投手たちはこれからもメジャーリーグに来て成功を収めるでしょう。山本由伸がワールドシリーズで活躍し、今永が今年素晴らしい成績を収め、千賀が昨年活躍、成功例がたくさんある。市場はそれを知っています」。
特に佐々木は23歳で、国際アマチュアフリーエージェントとしての契約が可能になる。つまり、契約金は労使協定で定められた上限が適用され、球団は6年間保有権を維持することができる(2030年までコントロール下にある)。カブスは日本で佐々木をスカウトしてきたし、ホイヤー自身も毎年海外に足を運んでいる。ドジャースは佐々木獲得の最有力候補とされているが、カブスには鈴木と今永というスターがいて、25年のシーズン開幕戦は東京でドジャースと対戦する。このことも交渉においてプラスになるかもしれない。
カブスが佐々木との契約金に使える24年の国際ボーナスプールは23万7200ドル(約3700万円=MLB15位)しか残っていないが、25年のプールには626万1600ドル(約9億6400万円)が割り当てられている。
現時点で、24年のプールで最も多くの資金を残しているのはドジャース(250万2500ドル=約3億8500万円)とオリオールズ(214万7300ドル=約3億3100万円)で、25年には、7チームが最大のプール金額(755万5500ドル=約11億6400万円)を持つ。