UEFAは11日、今月28日にトルコのイスタンブールで予定されていた欧州リーグのベシクタシュ(トルコ)―マッカビ・テルアビブ(イスラエル)を、中立地のハンガリーで開催すると発表した。ハンガリー1部デブレツェニの本拠ナジェルデイ・シュタディオンで、無観客で実施される。
マッカビ・テルアビブは7日にオランダのアムステルダムで行われた欧州リーグのアヤックス(オランダ)戦で、試合後にサポーターが襲撃され5人が負傷する事件が発生。SNSでは「パレスチナに自由を!」と叫びながら暴行する集団の動画が拡散された。試合前には同クラブのサポーターと親パレスチナのデモ隊が衝突し、62人が地元警察に逮捕されていた。
トルコ政府は混乱を避けるためにベシクタシュ―マッカビ・テルアビブのホーム開催を断念していた。中立地として試合開催を引き受けたのはハンガリーだけだったという。
イスラエル関係では、14日にフランスのサンドニで予定されているUEFAネーションズリーグのフランス―イスラエル戦は予定どおり開催。ただし、パリ警察は「非常に危険なイベント」として、警察官4000人を配備する厳戒態勢を敷く。