阪神は12日、原口文仁内野手(32)が、今季取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使する意向を表明し、そのための書類を球団に提出したと発表した。
原口は今季、代打として主に出場し52試合で打率・241、2本塁打、9打点。19年1月には大腸がんを公表し、治療しながらプレーを続け、24年1月に完治を報告した。
西宮市内で報道陣に対応した原口は「権利を行使することに決めた。一番はもっとゲームに出て、スタメンで勝負したいというのが強かった」と残りのプロ野球人生で、新しい環境で勝負したい思いを口にした。以下は一問一答。
「今回FA権の方を行使させていただきます。それをみなさまにご報告いたします」
――決断の決め手は。
「一番はやっぱりもっとゲームに出たい、スタメンから勝負したいという気持ちが強かったので、一番はそういうところですね」
――球団からは。
「いろいろな話をしていただきましたし、残ってほしいということも言われました」
――阪神タイガースという球団については。
「15年目が今年で終わったんですけど、球団関係者の皆さまだったり、いままで携わっていただいた監督、コーチ、スタッフのみなさま、本当に感謝の気持ちで、本当にいっぱいなので、皆さんへの気持ちは言い表せないくらいたくさんあります」
――家族への相談は。
「しっかりまずは一人で考えてから、こういう方向でいきたいと家族には伝えて、自分を尊重してくれて、ついていくという言葉をかけてもらったので、ありがたいなと思います」
――FA行使で今の気持ちとして大きいのは。
「そうですね。まだ感情としてはちょっとね、はっきりしたものはないんで、ちょっと自分でも表現するのが難しい心境かなと思います」
――目が充血しているのは寝不足からか。
「それはないと思うんですけど、練習とかは続けているので、それもあるのかなと思います」
――ファンは残って欲しいと思っているが、最後にひとこと。
「そうですね。まだ何も決まったわけではないので、みなさんにというのは難しいですけど、決まったときにはまたみなさんに発表してね、言葉をみなさんに届けたいという気持ちです」