守備のベストナインを選ぶ「三井ゴールデン・グラブ賞」が12、発表された。4年ぶりにパ・リーグを制したソフトバンクからは両リーグ最多5人が選出。リバン・モイネロ投手(28)は1票差でロッテ・小島和哉投手(28)に競り勝ち、初受賞となった。
「このような賞をいただけてとても光栄です。チームのために投げることが自分の仕事ではありますが、一人では獲れない賞でもあると思います。これからも変わらずチームのために、そしてファンの皆さんに喜んでいただけるプレーをしたいと思います」とモイネロはコメントを発表。
日々の努力が実った。登板前日には決まって速いノックを受ける。「(モイネロは)球が速いので甘くなったら強烈なピッチャー返しがくる。ケガの予防」と中田投手コーチは明かす。故障しないための準備が、球界屈指のフィールディングを生むことになった。
4月6日、楽天戦の4回無死では小深田の投手左側へのプッシュバントに反応。スライディングしながら、体を滑らせて捕球すると、ワンバウンドで一塁送球してアウトにするなど、先発転向した今季はその守備能力の高さも多く見られた。
チームからは甲斐拓也捕手(32)が2年ぶり7度目、山川穂高内野手(32)は一塁部門、栗原陵矢内野手(28)は三塁部門でともに初受賞。周東佑京内野手(28)は外野手部門で初受賞となった。