パリパラリンピック車いすラグビー日本代表で金メダルを獲得した若山英史(39=静岡銀行)が12日、出身地の沼津市から市民栄誉賞を授与された。
多くの市民や障がいを持つ人に大きな夢と活力を与えたことを称えるもので、同賞の授与は同賞の授与は92年バルセロナ五輪競泳平泳ぎ金メダルの岩崎恭子さん以来34年ぶり2人目。パラリンピック選手では初となった。市役所での授与式に臨んだ若山は「市民の皆さんの応援が力になりました。金メダルを取った時と同じくらいうれしいです」と声を弾ませた。
若山はロンドンから4大会連続でパラリンピックに出場し、リオ、東京では銅メダル。ディフェンスや積極的な声掛けなどチーム内のコミュニケーションを円滑にする役割も担い、初の快挙に貢献した。
頼重秀一市長(56)から今後にも期待を寄せられると「4年後(ロスパラリンピック)は考えず、1年1年実績を残していけるように、と思っています」と決意表明。競技をより広めていく取り組みにも意欲を示した。
若山は、同じく岩崎さん以来34年ぶり2人目となる沼津市議会特別表彰も受けた。