ボクシングイベント「3150×LUSHBOMU」を手がける元世界3階級制覇王者の亀田興毅プロモーターが12日、大阪市内で会見し、12月21日にツインメッセ静岡北館で開催する「3150×LUSHBOMU vol.3」の追加カードを発表した。
プロ2戦全勝(2KO)の森脇龍星(20=KWORLD3)が53キロ契約8回戦でサルバドール・フアレス(31=メキシコ、19勝4KO9敗2分け)と対戦する。森脇は「3戦目で世界ランカーと対戦できる。ドキドキ、ワクワクの方が大きい。メキシコ人のスパー相手を用意してもらって対策できている。しっかり勝ちます」と意気込んだ。
会見後に公開した2ラウンドのスパーリングでは、なんと現役世界王者が相手を務めた。今年8月に決定戦でIBF世界フライ級王座を獲得したアンヘル・アヤラ・ランディサバル(24=メキシコ)だ。戦績18戦全勝(8KO)で伸び盛りの右ボクサーファイター。スパー相手に世界ランカーを招くことはよくある。今回はメキシコにもネットワークを持つ元世界2階級制覇王者・亀田和毅のツテで世界王者を招いたという。KWORLD3ジムの亀田大毅会長は「和毅に“ザ・メキシカン”を呼んでくれと、お願いしたら世界王者が来てくれた。おかげで対策をしっかりやれている。アヤラは(森脇と対戦する)フアレスのことも知っているから特徴も聞いている」などと弟に感謝しきり。
スパーでは森脇がいきなりの右や、右アッパー、ワンツーなどをヒット。まずまずの打ち合いに持ち込んだ。森脇は「(もう一人のパートナーを含め)スパーリングはほぼ毎日やっている。8ラウンドになるとアヤラ選手が尻上がりにギアを上げてくるのが凄い」と練習の状況を明かした。興毅氏は「メキシカンは後半になるにつれて気持ち悪いぐらい、どんどん上げてくる。いい環境で練習できているのが素晴らしい」と満足げに語った。