元楽天監督の大久保博元氏(57)が、自身のYouTube「デーブ大久保チャンネル」を更新。甲斐拓也捕手(32)の国内フリーエージェント(FA)権行使による流出が決定的となったソフトバンク球団の危機管理能力を解説した。
大久保氏は育成から球界を代表する捕手に成長した甲斐について「ピッチャーのいいところだけを考えた見事なリードをする」と手放しで称えた。
一方で、FA権行使による移籍はソフトバンク球団も想定内だと主張した。
大久保氏は長年レギュラーを務めた捕手が抜けると、なかなか後継者が出てこない状態が生まれると指摘した。
ただ、「ソフトバンクが凄いと思ったのは海野選手を50試合くらい(51試合)使った。これは甲斐選手がFAで出る可能性を踏まえて海野選手を週1回はゲームに使っていく。甲斐選手がいなくなったもいい状態をつくる見事な起用をしていた」と、危機管理はできていたと解説した。
来季6年目の海野隆司捕手(27)の役割は甲斐の穴埋めだけではない。「甲斐選手と比べられて大変だと思うが、海野選手が頑張ることで“抜くぞ”という若手も出てくる」と捕手の底上げにもつながると指摘した。