サッカー日本代表は12日、W杯最終予選のインドネシア戦(15日、ジャカルタ)に向け、全選手が集合し、現地で練習を行った。FW小川航基(27=NECナイメヘン)もこの日から合流し調整。オランダ1部で公式戦3試合連続ゴールの勢いを得意のアウェーの地でも見せつける。
絶好調男が、森保ジャパンを加速させる。小川は所属クラブで公式戦3試合連続弾の勢いそのままに敵地へ乗り込んだ。取材エリアでは「間違いなく、いい感覚がある。力が入りすぎてない。体のコンディションも上がってきた」と声も弾む。
ここまでW杯アジア最終予選全4試合に先発してきたFW上田綺世(フェイエノールト)が負傷離脱で不在。小川に懸かる期待は大きく「こういうチャンスをしっかりとものにしたい。この2試合、どれだけ得点できるかに懸かっていると思うので楽しみ」と待ち望む。
とにかく、アウェーに強い。ここまで国際Aマッチ7試合7得点だが、その得点全てが中立地を含む国外開催の試合だ。今回の試合会場「ゲロラ・ブン・カルノ・スタジアム」は7万8000人収容で、すでにチケットは完売しており、完全アウェーは必至。それでも、なんのそのだ。むしろ大歓迎している。
「サウジアラビアも(熱狂ぶりが)凄かったけど、それ以上の熱気があるんじゃないかな。また違った雰囲気の中でやると思ってるんで、おいしいというか楽しみでしかたない」
デビュー8試合8得点となれば二宮寛(1958~59年)に並ぶ快挙となる。「ゴール前のボックスの中で何ができるかというのが、大きな鍵になる。味方とコミュニケーションを取って仕留めたい」。自らのゴールで大観衆の相手サポーターを沈黙させる準備はできている。