守備のベストナインを選ぶ「三井ゴールデン・グラブ賞」が12日に発表され、パ・リーグ優勝のソフトバンクから7度目の甲斐拓也捕手(32)、リバン・モイネロ投手(28)、山川穂高一塁手(32)、栗原陵矢三塁手(28)、周東佑京外野手(28)の初選出4人を合わせて両リーグ最多の5人が選ばれた。
プロ7年目で初の勲章を手にした。内野手登録ながら中堅で勝負して、初受賞となった周東は「ずっと欲しかったのでとてもうれしい。1年間出れたということ。頑張ってきて良かった」と感慨に浸った。
新選手会長として臨んだ今季は123試合に出場。自身のベストプレーには7月17日のロッテ戦(みずほペイペイドーム)での初回の守備を挙げた。岡の右中間への大飛球に俊足を飛ばし、最後はスライディングして好捕。小久保監督が「あれは日本で周東ぐらいしか捕れない」と絶賛した守備だった。
左膝の痛みを抱えながらプレーを続け、9日には「左膝蓋じん帯に対する超音波腱剥離術」を受けた。トレーナーと話し合う中「来年また1年間、この感じを繰り返しながらやるのはしんどいなと思った」とCS終了後に決断した。全治4カ月とされているが「3カ月ぐらいで(復帰)できると言われていたので。4カ月もかからないんじゃないかと期待しています」と見通しを語った。
「今宮さんに追いつけるよう、これからも頑張ります」と同賞に5度輝いている先輩の名前を挙げ、「打球判断が特別いいわけではない。まだまだ改善できる」とさらなる進化を誓った。