オリックス・田嶋が来季に向け、フォームを“白紙”から模索することを明かした。高知秋季キャンプには参加せず大阪・舞洲で練習に励む左腕は、白球に触れることを短い距離でのキャッチボールのみにとどめ、ランニング中心で調整。明確な意図がある。
「今年以上の成績、パフォーマンスを出そうと考えたら、まだ投球フォームが見つかっていないので。自分に合うトレーニングを探して、体から変えていこうかなと」
6勝止まりの今季は、7月9日ソフトバンク戦前に試し、ぶっつけ本番で臨んだワインドアップの新フォームに一定の手応えをつかんだ。だが、17年ドラフト1位で入団し、ここまで2桁勝利がない28歳は、変化が必要だと自認する。「多分今のままでいったら、あと数年で終わるのは見えている。何か一つでも今年以上に成長できるよう考えたら、何かを変えないといけない」。今月末からはピラティスなどにも取り組んで自らの体の特徴を把握してから、新たなフォームを探る予定だ。(阪井 日向)